2011-03-21から1日間の記事一覧

作家紹介(2)/記憶の化石 郊外における口承芸術/清野仁美『波多野物語』

文責:佐々木友輔 floating viewにおいて、郊外を定義づけるキーワードとなっている「忘却の歴史と希薄さの地理の神話と現実を生きること」(若林幹夫)をまさに体現して見せてくれるのが、清野仁美による『波多野物語』のシリーズである。 この作品は、かつ…

作家紹介(1)視覚的暴力を触覚的に見つめ返す/笹川治子『セキュリティー・システム』『うつろ戦士』

文責:佐々木友輔 石塚つばさが環境管理型の権力システムに擬態しているとすれば、笹川治子の『セキュリティー・システム』は、現代に特有なもうひとつの権力、つまり規律訓練型の権力システムに擬態して、監視社会の有り様をパロディー化し、その意味を脱臼…

"郊外"からうまれるアートのために/カタログ+論考集

floating viewは、5月刊行を目指して、カタログ+論考集の制作を進めています。本展企画者と問題意識を共有する批評家・評論家や、郊外論・都市論の研究者による論考と、アーティストによる表現の双方から「郊外」にアプローチすることで、両者の相互作用か…

展覧会再開のお知らせ

floating viewは3月19日(土)より再開しております。節電のため、開館時間を短縮(11:00〜17:00)しての再開となります。なお、3月26日(土)に開催を予定しておりましたシンポジウムは、中止とさせていただきます。ご来場をご検討いただいていたみなさま…